帯広にはおでんを提供する店が、町の規模の割にあるのではないか?と思う。
おでん大学にはじまり、きくや、和幸、屋台の御多幸などなど、冬場になるともっと増えるのですが、ここ辨慶さんも通年おでんを出しているお店です。
その辨慶さんに、
“トマトのおでん”
があると聞き、想像つきそうでつかないその味に興味津々。
お邪魔してみました。
カウンターの大きなおでん鍋の前に陣取り、
飲み物(ビール)を注文し、ひと息ついてから何気なく鍋をのぞくと、
おお、
赤くてまんまるのトマトがゴロゴロっと数個、おでん鍋の一角をしめているではありませんか!
ちょうど飲み物が運ばれてきたのでトマトの存在にまず乾杯!
あれやこれや注文しつつ、トマトの注文もすんなり通り、しばし待ちます。
おでんなんて…と言っては失礼ですが、仕込みしてあるんだから鍋からよそるだけと思いつつ、運ばれてきたのはまず刺身3点盛り。
若干の肩透かしをくらいつつ、赤いヒーローの登場をしばし待つ。
やはりヒーローが番組冒頭から登場すると、物語はつまらない…はず。
そうは行ってもお店滞在時間のかなり前半であったが、本命のおでん登場!
折角なのでいろいろ頼んでみた。
大根、いかゲソ、肉団子、奥に見えるのは…何だっけ?忘れてしまいました。
そして、おでん盛り合わせの左側に居ながらにして、抜群の存在感を示すトマトがいます。
湯むきしてあるので、テカテカに光る皮もなく、繊維のスジが赤いボディ全体に浮かび、もしや怒っている?とさえ感じられ、何か、有無を言わさずというか、畏怖の念を感じる存在感があります。
楽しみは最後に…と、本来のおでんダネとつゆの味を楽しみつつ、いよいよトマトの時間がやってきました。
農園でやるようにガブりと言っても良かったのですが、どうにもそれでは感覚もつかめないので、割ってみることに。
はしでトマトを割るなんて、はじめてかも?
割ってみたところで、トマトはトマト。
眺めて、割ってと検証もしたし、では食べてみます。
“むぐっ”
トマト自体しっかりとした重量があり、それは茹でても変わらず。
味は普通に温かいトマトといったところだが、辨慶さん自体のおでんつゆの味が濃すぎないのでトマト自体の味が勝るが、青臭くなく酸味が抑えられ、さっぱりしてていい感じである。
いいトマトを見極めて入れないと、リスキーなタネなので、夏季限定なのも納得。
前後して、お店で押してるメニューカレイのから揚げが到着。
バリバリという食感もよく、おいしい。
こうゆうメニューのあとにトマトのおでんを食べると、ベストなのではないか?
ただし作る時間のかかり具合を考えると、同時に注文したら明らかにおでんが先に来るはずだから難しいかな。
夏におでんというのもなかなかイメージつかないかもしれませんが、このトマトのおでんは試してみる価値、あるかもしれませんよ。
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<2005年6月の記録です>
ここのところ夜のおつきあい続き。風邪をずーっと患っていましたが、まわりに意外なほど僕同様長期の風邪を患っている人が多く、先週はある会社の方とお互いを励ます意味で、この時期にしては珍しく“おでん”を食べに行きました。
帯広のおでんはきくやさんやおでん大学、屋台でも楽しめますが、弁慶に行ってみました。
敷居が高そうな外観も、中に入るとちょっと面白い店の作りが興味深いです。
さておでん。種類豊富です。わらびとか変わりだねメニューもたくさんありましたが、久々のおでんが嬉しくて、ついついスタンダードなものをオーダーし過ぎてしまい、お腹いっぱいになってしまいました。(最初の画像は弁慶のおでん)
味は薄めで上品。個人的につゆはもう少し濃い目が好きかな。
でも夏のおでんもなかなかビールが進みました。
さて、そんな眠っていた“おでん魂”が覚醒された?のか、仲間の集まりがあって、おでんを作りました。なんと一人暮らしなのに四角いおでん専用鍋があるのです。
さてさて中身。大根、たまご、こんにゃく、がんも、はんぺん…あれこれ入れたくなる。
竹の子、ふき、しゅうまいを入れるのは邪道?
えーい、つぶ貝さえも入れてしまえ!きえーっ。
…と絶叫しながらいれたかどうかは記憶にないが、この際である。ヤケになっているわけではない。
味は…?どうだったんだろ。なかなか満足してくれたようですが…。
でもビールとポン酒がすすんだ事、山の如しでした。満足満足。