近年、個人的に耳をそばだててしまう
“秘境ラーメン”
という言葉があります。
関心の無い方には全くもって無意味な言葉だが、秘境と呼べる地のラーメン屋ということらしく、テレビでもラーメンの他、秘境食堂などの特集が組まれたりと何だかわかりませんがブームなのでしょうか。
ともかくそんなあちこちに存在する秘境ラーメンの中でも、特に惹かれていたのが、阿寒にある真澄というお店。
チェックしてから4年くらいは経過していますが、ようやく訪問にこぎつけました。
しかし阿寒と言っても、阿寒湖と釧路の間、まりも国道から8キロ入った雄別という炭鉱で栄えた集落にあるお店で、確かに、たどり着いた時にはようやく着いたかという気にさえなる秘境と呼ぶにふさわしい場所。
しかしながらそれ程広くない店ということもありますが、切れずにお客が来ることに驚きます。
しかも若い方まで。
ネットのなせる技でしょうか。
まあ自分もですが。。。
事前にリサーチした情報では、塩らーめんは四種類の塩から選べるとの事で、到着前から仲間と食べ比べようと相談。
A 天日塩(モンゴル産)
B 岩塩(アンデス産)
C 伯方の塩(国産)
D 瀬戸のほんじお(国産)
の中から、AとCを選択。
手前がA、奥がCです。
見た目は全く違いがありません。
ちなみにここは麺が細めで注文後すぐに出てきます。
見た目はそうめんに近い白っぽさ。
しかしほのかにコシがあります。
スープを飲み比べましたが、なるほど塩によってほのかに風味や味の違いがあり、Cの伯方の塩の方が少し味わいに丸みがあるというか、まろやか感があります。
Aの天日塩は尖ったように感じるので、個人的な好みはCといったところ。
しかしいずれもあっさり食べられたので、追加でそれぞれ1杯ずつ注文。
塩を食べた時にここのスープの醤油味も食べてみたいなと思いましたが、醤油ダレが独特の味わいがあり、何が入っているのか謎解きしながらスープをすすっていました。ちょっと面白い酸味を感じるスープですね。
しかしながらもっと気になったのがカウンターの客が食べている味噌味。
別の塩か、別メニューの注文も頭をよぎりましたが、迷いは吹き飛び即注文。
パンチのきいたニンニク風味のスープで、個人的に塩より気に入った。
というか、麺をすすると時折ガリっとにんにくスライスの食感にあたります。
塩や醤油が合うと思ってたあっさりスープのラーメン店という印象が、いい意味で覆りました。
きっとこの味噌ラーメンよりもさらにニンニクがきいているであろうガーリックラーメンや、正直メニューとしてはじめて見たたぬきラーメンというのも気になったが、またの秘境訪問の機会にとっておこう。
■真澄
住所:釧路市阿寒町布伏内
時間:11:00~14:00
(夏場は夕方頃まで)
定休:水曜・第1・3木曜
電話:0154-69-2002