飲み歩きは基本懸案店巡りにはなるのだが、中でもこの店のこの料理を…と、いつも頭にあったのが、第一亭のパタンという料理。
キンパイを出た後、野毛をてくてく歩き、第一亭を目指す。昼酒を提供するあちこちの店から競馬中継が聞こえてくるのも野毛特有だがお目当ての第一亭あたりはもう日の出町だ。
店頭のガラスケースには中華料理店らしいラインナップのサンプルが並ぶと思いきや、中段は豚足、しじみの醤油漬け、豚胃の生姜炒めなどなどスタミナ系。
ちなみにこのうちの豚胃の生姜炒めについてはチェックしていた料理です。
そんな第一亭も店内ではバッチリ競馬中継。
レースのオンオフで店内の食べる手がいっせいにオンオフとなり、その様子を見渡せるカウンターの中の厨房では中華鍋を黙々と振っている母さんがいる店内の風景がなんとも面白い。
名物は前述のパタン、しじみの醤油漬けや、ホルモン系メニュー、炒めものなど各種あり、ツマミから腹を満たすがっつり系まで勝手の良い店です。
まずは店頭サンプルでチェックしていたチートの炒めもの。
チートとは豚の胃ということだが、トロミのついたあんに、塩味ベースながらほんのり酸味、そしてそのチートの食感が一体となっていて、食べ進むのが楽しい一皿。
ホルモン系メニュー乃の中でも名物といわれるのも頷けます。
そしてお目当てのパタン。
こいつをいよいよ…という機会になりました。
中華風ペペロンチーノとも称されるが、ガツンと生にんにくが効いたニンニク好きにはたまらない逸品。
ゴマ油の絡み方も絶妙。
あとの事など気にせず、麺をすすり、ニンニク粒を噛み締め、ビールを流し込む至福。これだけで瓶ビール一本はいけちゃいます。
他所にはない名物に感嘆の一言です。
う~む、もっと他のメニューも欲張りたいのが本音ですが、またパタンに会いたい気持ちがあり、また機会に楽しみを残すことに。
野毛~日の出界隈での間違いない名店のひとつに思います。
■第一亭
住所:横浜市中区日ノ出町1-20
時間:11:00~24:00
定休:火曜日
電話:045-231-6137