<2006年の記録です>
さてさてせわしない強行軍はまだまだ続きます。
結婚式の余韻?も冷めぬままに早起き。
新幹線で一路京都へ。
京都はハマるといいますが、昨冬の訪問以来すっかり気に入ってしまい、今回も広島から弾丸移動で午前中の内に京都に入ろうと企んで移動。
駅で“広島菜”のおにぎりを手に、広島を後にしました。
さあ、久しぶりの京都。
午前11時前に到着です。
まずはホテルに荷物を預けようと思い、駅から東本願寺の前を通って5条の東横インへ。日曜は会員&ネット予約、しかも体が大きいのでセミダブルの部屋にして4000円ちょっとは安い。
別にマワし者ではないのでこの辺にしときますが。
さて今回は、
〝京都・どうしても行きたいっ!シリーズ〟
というテーマを中心に回る予定なのですが(いつもそうではあるが)、まず最初がそれこそ大本命。
実は昨年訪問した渡月橋のそばに、絶品鳥すき(かしわのすきやき)の店があるとな!
そ~んな情報が入ってきちゃったんですよ。
↓【前回渡月橋】
http://blog.livedoor.jp/haraguro310/archives/50294310.html#comments
入ってきちゃったからには仕方なし。
入ってきちゃったんだから行くしかないでしょ。
ってことで、鳥すきを目指して京都に来たと言っても過言ではないんですが、渡月橋を目指して四条大宮から嵐山線に乗って嵐山へ。
そうだ、1年前にも来たんだよなあ。
その時は正月でしたが。
相変わらず大勢の人が通る渡月橋を渡り、その近くにあるという「鳥市」さんというお店を探す。
観光客相手のお店が多すぎてわかりにくいが、ウロウロ探し進むうちに見つけた。
おお、味のある建物だ。
お店の入り口の横では鳥肉の販売もしているようで、これは期待大。
何より売っている鳥肉の各部位それぞれがどれも美味しそうなのだ。
さて、お店の玄関をあけて中に入るが、店内はひっそりと静まりかえっている。
そこは店内というよりお屋敷なのだが、誰も出てくる気配がない。
でもこれで引き下がるわけにはいかないので
「たのも~」
と叫んだわけではないが、屋敷に響くように存在を知らしめてみる。
(ただ呼んだだけだが)
すると気品を感じさせる初老?のおばさんがでてきて、
「ああ、おいでやす」
と、丁寧に2階に通してくれた。
って、お座敷じゃん。
他にお客のいないお屋敷の、しかも広い座敷にポツンといる違和感。
(後でお客が来たが、一組一座敷にしているようだ)
ビールと鳥すきを注文してしまったら途端に静けさの中の部屋に取り残されたような感じになった。
でも2階から窓下の道を見下ろすロケーションは、夏は涼しくてさぞ快適なんだろうなあと感じる。そうやって窓の外を眺めている程ないうちにビールと先付けがやってきた。
鳥ささみの刺身である。
うへぇ
これが絶品。
もっちり柔らく、かつ弾力がありながら甘味さえ感じるうまみ。
しかも臭みが全くない。
飾りでついてくる赤いものは砂肝。
この歯ざわりもたまらない。
こんなおいしい鳥刺しははじめて。
感激です。
そんでもって鳥すきです。
う~ん、
具材を煮出すお湯。
かと思ったら、鳥を煮出した無味のスープは鳥のうまみが凝縮されたスープの域に達する程の味。
お店では但馬の地鶏にこだわっているそうです。
それで自慢の鳥をすき焼きにするんですから数倍以上のうまさになるはずです。
ぐつぐつぐつぐつ
うひょー、煮えてきました。
すんばらしい鳥のすき焼き、完成です!
冬にうまい京都の九条ねぎもうまそうな顔をしています。
〆にはとき卵を流し込んだ雑炊で。
味わいについては・・・語るなんてっていった感じです。
すみません、そういう表現にさせてください。
でもさすが究極の鳥すきと謳われるだけはあります。
そして、ただただここで、この雰囲気で、この時期に鳥すきを楽しめる幸福感。
まるで凝縮された芸術を堪能した気分。
そんな表現なんだろうか。
残ってたのはビールだけ。
うますぎてビールの存在を置き忘れてしまってたほど。
これが僕的な最高の表現かな。
しかもこれで1人前2500円とは脱帽。
そししてそして、この店で出している水炊きも何やらトンでもなくウマいらしいのです。
これは京都に来るたび来てしまう、素晴らしい店の発見でした。
事件ですぞ。
これ。