<2006年の記録です>
今や知名度は全国区の尾道ラーメン。
瀬戸内海の魚ダシを使ったあっさり醤油ラーメン。
あっさりのくせに何故かしかし、背脂のミンチが入っているのが基本。
さらに天ぷらがラーメンに入っている店さえあるらしい。
う~む、奥が深い?
まあ、せっかく来たんだから坂の町を楽しみながら二杯、いや三杯は食べたいね。
…って時間がないじゃん!
ひとりツッコミを楽しんでる場合ではない。
のんびりしてたわけじゃないが、坂の街なんてとても見れん。
いつもこーなってしまうんだよなぁ。悪い癖?
さて、有名なのは朱華園、フレンド、天ぷら入りはみやちだが、コッテリ同好会幹部としては背脂ミンチがたぷりと乗っているつたふじへ。
しかし尾道ラーメンは安い!
どの店も500円弱が基本。
このつたふじも450円。
店内はカウンターだけのお店。
しかし、カウンターの中には店の人が三人もいる。
職人らしき店主とおばさま二人。店主が麺を茹で、二人がトッピング&片付け。
この狭さで三人もいるとはなかなかの繁盛店なのだろう。現に午後3時だというのにさっきからお客がキレない。
とりあえず中華そばを注文。職人肌らしき店主だが、地元客と談笑しながら作ってくれている。
客の会話の語尾には
“じゃけん、じゃけん”
広島だなぁ。
しかも今治の店主同様、今度は客が気さくに話し掛けてくる。
しかし、この荷物にも関わらず、どうもよそ者に見られている感じがしないが、とても気さくな瀬戸内の人達。
温暖な気候だからかな?
さあやってきましたそのつたふじの中華そば。
うぅん、うまそ!
まずはスープをずずずっ。
おお、あっさり。
背脂がこんなに浮いてるが、あっっさり。
むしろ背脂は具材のようにくにゃくにゃで食感がよいです。
麺は細い。
なぁ~んてふむふむと感心してるうちにするするっと完食。
あっさりと食べてしまいました。
これなら二杯~三杯行けるかも!?
そんな野望も時間に追われいそいそと駅に向かう。
アーケード商店街は活気を感じるほど興味深い店が多く、思わず立ち止まりたくなる。
“一度とまったら遅刻”
と言い聞かせ、足早に抜ける。
ああ、ラーメンのように後をひきます。
尾道。
雰囲気からのんびり回りたい街のニオイがします。
いつかラーメン&リベンジ。また来るぞ!
後ろ髪を引かれる思いで立ち去った尾道なのでした。