首都圏の主要駅にはほぼあると言っていい駅の立ち食いそば。
いや、ひと昔前のほうがもっと軒数は多かったと記憶する立ち食いそば。
最近流行りの“駅ナカ”に代表されるように、昔は駅の構内は列車に乗るための場所としてせいぜい食堂程度の店しかなかったが、いまや改札口の外だけでなく中にも飲食店にとどまらない様々なお店が営業している。
もちろん飲食店も。
そんな多様なサービスの中“早い・安い”の駅そばも、同じ形態では生き残れない店がでてきており、その数は減っているように感じる。
しかし、一方では<かけそば><たぬき><きつね><天ぷら><月見>…といった定番メニューだけでなく、工夫を凝らしたメニューを提供する駅そば店も登場している。
前置きが長くなりましたが、その“ハシリ”といっても過言でないと思うのが、この品川常盤軒だ。
常盤軒は品川駅構内に5店舗を構える立ち食いそば店。
品川駅には他の立ち食いそば店もあるが、激戦を繰り広げているというよりは、乗降客の多いターミナル駅では、主にお腹を空かせた乗降客が、目についた店に入るといったとこでしょう。
前置きで工夫を凝らしたメニューを提供する“ハシリ”の立ち食いそば店と書いたが、実は昨年末までは店舗数は6軒あった。
閉店した1軒が、ある意味知る人ぞ知る<東海道線ホーム店>であり、そこでは≪お好みそば≫なるメニューが以前からあった。
その≪お好みそば≫とは、券売機で≪お好みそば(440円)≫を購入するとかけそばが提供されるが(冷やしも可・金額不明)、そのか
けそばに、カウンターに置いてある<ねぎ>や<刻みあげ><わかめ><天かす><かつおぶし>をのせ放題で提供するという、B級メニューファンにはたまらないメニュー。
実はこのメニューを目当てに訪問したが、東海道線ホーム改良の影響で閉店し、他の店舗では提供していないことが現地で判明。個人的にもいわば幻のメニューとなってしまったのである。
しかしあきらめはどちらかといえば悪いほうなので、念のためほかの店舗を捜してみると、横須賀線ホームの店舗に≪お好みそば≫ならぬ…
“お好み<天ぷら>そば”
の文字が!
このお好み<天ぷら>そば、もちろん天ぷらのせ放題というものではないが、<ごぼう天ぷら><豚バラ天ぷら><ちくわ磯辺天ぷら><小エビ天ぷら><玉ねぎ人参天ぷら>の中から2つの天ぷらをチョイスしてかけそばにのせることができるシステム。
<ちくわ磯辺天ぷら>にも心動かされたが、<ごぼう天ぷら><豚バラ天ぷら>の2つをチョイス。
天ぷら自体はそれほど大きくないが、選べる部分は楽しい。
ただし、食べた感想は控えておく。
そしてもうひとつ、お目当てのメニューがもともとあり、別の日に他店舗に再訪。
実は横須賀線ホーム店のメニューにはなかったので、断念したわけだが、山手線ホーム店で提供(他の店舗で提供しているかは未調査)している
“品川丼”
である。
この店舗では丼メニューを推しており、牛丼やカレー丼、大エビ天丼などもあるが、やはり品川丼をチョイス。
後から入ってきたお客数人もこの品川丼をオーダーしていた
品川丼、いわゆるかき揚げ丼であるが、個人的には以前新幹線車内で食べた品川駅の駅弁、
“品川名物貝づくし”のように、品川を名乗る以上、東京湾を感じる具材の入ったかき揚げだと良いなと思うが、いかなどの具材も入っており、450円という価格からすると良いところなのか。
個人的には海苔とか入っているといいと思うけど。。。
ちなみに同じ品川駅構内の別会社の立ち食いそば店で提供している“しながわそば”というメニューには、貝柱の天ぷらがのっているそうだ。
そちらもチェックしたいところであるが。。。
ちなみに余談だが、丼についてきたお吸い物の味がちょうど好みの味だった。
そばつゆを使っているのかな。
立ち食いそばという性質上、“早い・安い”にプラスアルファを求めるのもなかなかご苦労されるとこだろうが、“早い・安い”に加えて、“魅力的”な要素をプラスしたメニューやサービスを期待してます。
そして是非、お好みそばの復活を!
さてさて、こちらが2011年最後の記事となります。
1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
2012年もどうぞよろしくお願いします。
そtrでは皆様、良いお年を!